2021-10-05

リタイアを阻むもの

FIREの定義によれば、年間生活費の25年分を貯められればリタイア可能とのことです。
私の場合は月の生活費は20万円を想定しているので、20万円×12ヶ月×25年=6000万円になります。

この資産額まで到達するのは若い時期には難しいでしょうが、1ヶ月あたりの生活費を15万円に抑えて、5万円ぐらいをアルバイトで稼ぐという前提であれば、10万円×12ヶ月×25年=3000万円になります。これぐらいであれば、年間200万円の貯金を15年続ければ到達できるので、独身のサラリーマンであればぐっと現実的な資産額になります。

資産額と年間の生活費がリタイアできるかどうかの重要なポイントであるわけですが、それ以外の点で、リタイアを阻む要因にどんなものがあるのかを、今回は考えてみます。

生活をダウンサイジングできるか


リタイアできるまで資産形成できた人は、それなりに倹約した生活が既にできているはずですが、もしかするとリタイアという目標があったからできただけかもしれません。リタイアしてから死ぬまで、ずっと倹約生活を続けることに耐えられるでしょうか?

私の場合は、YESです。もちろん、お金があれば良いところに住めたり、おいしいモノを食べられたり、知らないところに旅行に行ったり、楽しいことがいろいろとできます。しかしながら、私はもうそういうことにあまり執着がありません。贅沢な生活よりも、自由な時間の方にずっと価値を感じています。

ヒマをもてあます


通勤時間なども含めれば、今まで膨大な時間を費やしてきた仕事をしなくてもよくなるわけですから、リタイア後は自由な時間が大幅に増えます。一方で、使えるお金には制限がありますから、飲みに行ったり旅行に行ったりなどの、いわゆる消費型のヒマつぶしはあまりできなくなります。ヒマをもてあまして、日々悶々と過ごすという状況にはならないでしょうか?

私の場合は、幸いにもリタイアしてからやりたいことがたくさんあります。
(過去記事:会社を辞めて何をするのか?
仕事も、人からやらされる仕事はもうお断りですが、個人のライフワークのようなことであれば、儲からなくても、あるいは無償のボランティアになったとしても、どれだけでも時間を使いたいと思っています。

世間体

日本の場合は、若くしてリタイアという生き方があまり認知されていないので、リタイア者は単なる無職、セミリタイアであればフリーター扱いです。会社勤めに比べれば、社会的地位は相当に低いと言わざるを得ません。

都会で集合住宅に住んでいれば、近所付き合いの機会も少ないので、あまり世間体を気にする必要はないかもしれません。しかしながら、親や兄弟にはどう言うべきでしょうか?

実はこれは私にとっては一番大きな問題です。もはや地位や名誉には興味はありませんし、世間に対しては、適当にフリーランスのプログラマーとでも言っておけば良いのですが、50歳で無職になってもう仕事をしないという決断を年老いた親に伝えることにはかなりの勇気が要ります。

しかしこれも、もちろん親というのは非常に重要な存在ではありますが、親の人生ではなく、自分の人生を優先すべきなのだと思っています。

家族構成の変化への対応

リタイアの準備の第一歩は、まずリタイア後の生活費を試算してみることです。
(過去記事:リタイア後の生活費試算:2021年9月

ただこれは、家族構成の変化を想定していません。結婚して生活費が増えるとか、子供ができて扶養家族が増えるというような事態は完全に除外していますから、この計画で進めるということは、生涯独身が確定するということです。

家庭を持っている立場であれば、そもそもリタイアしようとは考えなかったでしょうから、これはこれで仕方がないですね。


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