7月末に会社を退職してフルリタイア生活に移行してから一ヶ月が経過したので、感想をまとめてみます。
1. セミリタイアとの違い
昨年の9月から今年の7月まで、週2~3日の契約社員として働くセミリタイア生活を過ごしてきました。その間は在宅勤務で1日当たりの労働時間は長くても実質3~4時間程度で終わることが多かったので、フルリタイアになっても生活感はそれほど変わりません。
退職の直後だけは会社からの束縛が完全になくなったという解放感がありましたが、時間の経過とともにその高揚感も薄れてきています。
2. 社会とのつながり
セミリタイア中であっても一応は会社員という立場だったので、会社を通じて社会とつながっているという実感はありました。
会社を辞めてしまうと、単なる失業者です。失業給付を受給するために時々求職活動をする義務はあるものの、それが終われば、社会を生きていく上での義務のようなものはなくなります。
もともと家族も友達もいない孤独な人間なので、仕事のような半強制的な人間関係がなくなると、人と接する機会がありません。ドラえもんに登場する「石ころぼうし」を被ったのび太のような心境になっています。
3. お金の不安
セミリタイアの時は、会社員としての収入で最低限の生活費は稼げているという安心感はありました。
フルリタイアになると基本的には資産を徐々に取り崩していくことになります。毎月末に資産状況と逃げ切り計画をチェックしていて、資金的に問題がないことは確認できていますが、まったく不安がないわけではないです。
ただ、10年以上前から準備をしてきたことでもあり、多少の問題は乗り越えていけるだろうという自信と達観のようなものはあります。
4. フルリタイアして良かったか?
仕事が嫌で仕方がないという人にとっては、フルリタイアをすることでネガティブ要因が大きく減るので、それだけでもフルリタイア成功と言えるでしょう。
私の場合は、仕事は好きではないが、ものすごく嫌でもないという感じでした。しかもセミリタイアの時には時短勤務でしたので、それをゼロにすることにこだわるべきだったのかというと、今になってみればそうでもなかったようにも思えます。
それでもやはり、どちらかで言えばフルリタイアできて良かったと思っています。無駄に過ごしても有意義に過ごしても良い自由な時間が目の前に広がっているという感覚は、フルリタイアならではのものです。
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