2021-09-18

「曲がり屋に向かえ」ということ

「曲がり屋に向かえ」という投資の格言があります。
一言で簡単に言うと、投資の素人の逆をやれということです。
この動画でわかりやすく説明されているので、お時間のある方は見てみることをお勧めします。


今回のこの格言を痛感させられたのは、最近の任天堂株の動きです。


7/6の高値の66860円から、わずか1か月後の8/10には約25%安の50540円まで下落しています。第一四半期の決算がコンセンサスを予想を下回ったため、主力商品であるSwitchのピークアウトが懸念されたことが理由と言われていますが、いくら何でも酷い下げです。

任天堂といえば日本中で、あるいは世界中でも知らない人はいないと思われるほど知名度のある会社で、ここ数年の業績も右肩上がりです。


今日の終値(53,470円)から見ても、投資指標は相当に割安な水準になっています。


Yahoo掲示板の任天堂の参加者の感情比率を見ても、「強く買いたい」が大半になっています。


しかし、だからこそ、危険な銘柄であると言えました。

知名度もあって業績も良いということは、素人の買いが集まりやすいということです。
予想とは逆に大きな下げが起これば、狼狽して売ってしまう人も多いでしょうし、1単元で500万円以上必要ですから、信用取引で買った人はロスカットされてしまった人も多いことでしょう。

大きな力を持った機関投資家からすれば、空売りで利益を出しやすい状況(つられて売ってしまう人が多ければ、もっと安値で買い戻すことで利益になる)でした。私自身も、チャート的に明らかに下げトレンドになってしまってからも、手持ちの株を処分する決断ができず、逆にナンピン買いをしたことで含み損を増やしてしまいました。

似たような状況は、ソフトバンクグループの株価の動きにも見られます。
とても知名度の高い会社であり、投資指標からすれば、任天堂よりさらにお買い得な水準です。


にもかかわらず、株価は5月からずっと下げトレンドです。


結論として、その会社の商品の魅力や将来性を信じて株を買うということは、素人(曲がり屋)の行動であり、プロ(当たり屋)に負けてしまう可能性が高いことになります。どんなにその会社が好きでも、銘柄に惚れずに冷徹に市場のトレンドを判断して、下げトレンドであれば売る、上げトレンドになってから買うという投資の基本を徹底すべきですね。

任天堂に関しては、今はちょっと株価が戻していてトレンド転換の兆しがあるので様子見ですが、また次に明確な下げトレンドになった場合は空売りを仕掛けてみたいと思っています。











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