2023-08-08

フルリタイアでなければならない理由

2023年7月31日で会社を退職してフルリタイア生活に入りました。

2022年9月1日から週2~3日勤務の契約社員に移行して、セミリタイア生活を続けていましたが、今回なぜ完全退職をしてフルリタイア生活に踏み切ったのか、その理由を整理してみます。

1. 勤務日数が減っても精神的負担はそれほど変わらない。

週5日勤務が週3日勤務になれば、週休4日になるので体の負担はたしかに減ります。
しかしながら、メールやチャットでの仕事の連絡は平日の間はずっと続いており、社内に関しては週3日勤務ということで了承を得ていても、お客さんにとってはこちらの事情は関係ないので、問い合わせなどにはなるべく早く対応する必要があります。

そうなると、特定の曜日を完全に休みにすることは実質的には難しく、平日はゆるく拘束されていて、1日あたりの労働時間は少ないという感じなります。在宅勤務が基本ということもあり、オンとオフの境目があいまいになりがちで、簡単に解決できない課題などは常に頭の中に残ってしまうので、フルタイムでの勤務と比較して、精神的な負担はあまり変わりませんでした。

2. フルタイム勤務に比べれば給与などの待遇は下がる。

契約社員であっても社会保険は完備されており、給与についてもフルタイム勤務の5分の3(週3日勤務のため)という契約になっていました。再雇用でも労働の単価は維持されているので、世間一般からすれば恵まれた待遇と言えるのかもしれませんが、ボーナスと退職金もないため、総収入的にはフルタイム勤務の半分程度でした。

ボーナスがないということは、仕事を頑張っても頑張らなくても報酬が変わらないため、仕事のパフォーマンスを高めるモチベーションを維持することが難しくなります。また、退職金がないということは、仕事を長く続けるメリットもなくなります。

一方で仕事に対する責任とプレッシャーは以前と比べてそれほど大きく変わるものでもないことから、フルタイム勤務時代と比較して、報酬に対する納得感は低くなってしまいました。

3. お金は足りる。時間が足りない。

今年に入ってから資産運用は好調で、5月以降は連続で総資産1億円以上を維持できています。ざっくり一年の生活費を300万円として、資産を取り崩して25年間生活しても、まだ2500万円余ります。多少は年金ももらえるでしょうし、資産を取り崩していく間であっても運用収益はあるでしょうから、もうFIREの基準としては問題ありません。

むしろ、自分があと25年間生きられないリスクの方が高いように思えます。仕事のストレスがなくなることはプラスに働くとしても、ビールを飲んだりラーメン二郎に行ったり、節制をせず好き勝手な食生活をしているので、75歳まで生きられないかもしれません。実際、独身男性の平均寿命は67歳のようです。お金はあってやりたいこともあるのに寿命が足りないという事態は、なるべく避けたいところです。

4. 他人のためではなく、自分のための人生にしよう。

会社勤めをするということは、会社(他人)が期待している仕事の対価として収入を得るということです。どれだけ良い会社に勤めていても、どれだけ良い地位に就いていても、この構図は変わりません。つまり、他人(の利益)のために生きるということです。

すべての人が起業やフリーランスという生き方に向いているわけでもなく、逆にそういう志向の人たちであっても、会社勤めをするという経験は決して無駄にはならないとは思いますが、私個人としては、もう十分です。

儲からなくても良いし、社会的地位がなくても良いので、人生の残り時間は自分のために使いたい。時間はどんどん減っていくので、その決断はなるべく早くするべきというのが、フルリタイア生活に突入することになった理由です。


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