2014年に破産したビットコイン取引所のマウントゴックスの民事再生案が可決されたというニュースがありました。実は私も債権者の一人です。
債権者リストは東京地方裁判所から公開されており、債権額から本人の特定ができてしまうので、ここでは具体的な金額を言うことはできませんが、順調に進めばかなりの金額が戻ってきそうです。
利回り計算
次のサイトで、返金されるビットコイン(および派生した仮想通貨と現金)が計算できます。
MtGox Claim Calculator
https://blog.wizsec.jp/2021/02/mtgox-claim-calculator.html
早期支払い(Early Lump-Sum Payment)と最終支払い(Final Payment)の2種類があり、最終支払いは、支払い時期が数年遅くなる代わりに、早期支払いよりも多めに支払ってもらえるようです。
おそらくマウントゴックスの資産でまだ調査中のものもあるので、このような2段構えになっていると思われます。
1BTCをマウントゴックスに預けておいたと仮定して、早期支払いを選択するとこうなります。
現時点でのビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の価格は次のようになっているので、
返金額は、
0.1125011 BTC × 7,155,936円 = 805,050円
0.11347159 BCH × 71,953円 = 8,164円
805,050円 + 8,164円 + 240,431円 = 1,053,645円
という計算になります。
最終支払いを選択した場合は、こうなります。
>返金額は、
0.12807015 BTC × 7,155,936円 = 916,461円
0.12913039 BCH × 71,953円 = 9,291円
916,461円 + 9,291円 + 243,095円 = 1,168,847円
という計算になります。
マウントゴックス閉鎖時点でのビットコインの価格は1BTC=18,000円程度だったようなので、早期支払いの場合の利回りは 5853%、最終支払いの場合の利回りは 6493%の利回りになります。
返金までに7年以上かかっていることを考慮しても、凄まじい利回りですね。
皮肉なことに、私の今までの投資で最も成功した事例になってしまいました。
早期支払いか最終支払いか?
最終支払いを選択した方が、早期支払いに比べて10%ほど返金額が多くなる見込みです。
受け取りが数年遅くなったとしても、利回りとしては悪くありません。
マウントゴックスの資産は管財人の管理下にあるので、急に資産が減少したり、支払うことができなくなるというリスクもかなり少ないでしょう。
私の場合は、すぐにお金が必要な事情もないので、最終支払いを選択するのが合理的な判断ではあるのですが、さすがにもう7年も待っているので、実際にビットコインが戻ってくるのを早く見たいという気持ちが強いです。
Binance や FreeBitco.in などのレンディングで運用することも見越した上で、早期支払いを選択するつもりです。
マウントゴックスの教訓
2013年~2014年当時は、国内でビットコインが取引できる唯一の取引所でした。
破綻する前から、運営が危ないという噂も流れていたのを承知で、ハイリスクハイリターンのつもりでマウントゴックスでビットコインを購入しました。
なくなっても特に生活に支障はないレベルの金額だったので、いざ破綻という段階になっても動揺はありませんでした。今にして思えば、もっと買っていれば良かったと思えなくもないですが、もしも大金を投じていたとしたら、日々の仕事に支障が出るぐらいのショックを受けていたことでしょう。
さすがにもう2匹目のどじょうは見つからないでしょうが、これからも遊び半分でハイリスクハイリターンの案件は探してみたいと思います。仮想通貨にはDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)などの成長分野もあり、テクノロジーの学びも兼ねて、少額を投資してみるのは良いかもしれません。
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